−HYWOD OPEN−
大会当日はこれ以上無いというくらいの雲一つない晴天の中、ほぼ予定通りのタイムスケジュールで開催されました。
開会式 ジャッジ陣
−予選−
参加選手は女子が約20名、男子が招待選手を含めた約40名の計60名。
まずは最初に行われたのは女子の予選。
驚くことにほぼ全ての選手が360を持ってくるというJSBA全日本大会並のレベルの高さでしたが、その中でもクリーンにメイクできた8名が準決勝のジャムセッションに駒を進めました。
そして続いて行われたのが男子の予選。
約20名の2ヒートで行われましたが、こちらは女子と違って720で攻める選手から360、540でスタイルをアピールする選手まで、様々なトリックが出ました。
その中で、しっかりとグラブして安定感のあったジャンプが基準となり、準決勝に進出したのは16名。
−準決勝−(HYWOD JAM)
そして1時間の休憩をはさんで準決勝は女子8名、男子16名+インビテーション7名のジャムセッションで行われましたが、女子はなんと720まで飛び出す高レベルな戦いになりました。
その中でも特に目立っていたのは古川亜希子。ロンググラブのバックサイド3に、安定感のあるフロントサイド5、そして最後にはフロントサイド7まで持ってくるという文句のつけようのない演技構成で、その古川亜希子をはじめ、蟹谷妃呂弥、内金香、水上智恵の4人が順当な決勝進出となりました。
そして男子の準決勝は、予選を勝ち抜いた14名に7名の招待選手が加わった21名でのジャムセッションが行われました。
やはりここではJSBAのプロライダーやメーカーのサポートライダーの招待選手がレベルをグンと引き揚げ、スタイル全開の180から恐ろしくクリーンな900まで、本当に多彩なトリック、スタイルが飛び出す、眼も離せない展開となりました。
しかし、招待選手のトリック数は半端なく、決勝進出を果たしたのは招待選手6名に一般予選から勝ち上がってきた猛者3名でした。
中でもジャムをダントツで通過した阪西翔はB5ぶっ刺しミュート、外人スタイルのB7メランコリー、浮遊感抜群のあえてのノーグラブB1、トゥ抜けF7のメランコリーポークに今大会初のバックロデオ5という完璧な構成の演技で、ジャッジ全員一致でのダントツのトップ通過でした。
ジャムが決勝なら完全に優勝していたのは彼だったと思います。
−決勝−
決勝はまさに西日本のトップを決定するのにふさわしい戦いになりました。
女子はなんと古川亜希子と蟹谷妃呂弥の540対決!
そこに水上智恵が完璧なまでのフロント360ミュートをストンプして、最後はキャブ5で手をついた蟹谷妃呂が3位、完璧な360で勝負した水上智恵が2位、完成度の高い安定したフロント540をメイクした古川亜希子が優勝となりました。
かわって男子は、総勢9名のライダー全員が序盤から勝負に出ました。
佐藤秀行、吉田泰明、阪西翔、坂野広紀は縦軸の強い540からCAB900まで出したものの、残念ながらメイクする事が出来ずに終了、残った5人の勝負になりました。
何より凄かったのは一般参加から最後まで勝ち残ったサンデーボーダーの西澤伸也!
メランコリーのぶっ刺しフロント720をだしたかと思うと、2本目にはテール掴みっぱなしのバックサイド720を披露して見事5位入賞を果たしました。
次に続いたのは皆高回転で攻めてくる中、唯一低回転でスタイルを出し続けた小池学。
ジャムでも180から720と、技のバリエーションを見せ、決勝ではあえてフロント540で誰も真似ることのできないような変態的なスタイルを見せてくれました!
低回転でも入賞できる事を証明した彼が、大会を通してのベストスタイル賞だった事は間違いありません。
そしてなんと2位と3位が同点という奇跡まで起こりました。
合計点で一応は順位を付けられたのですが、本当に甲乙つけがたい勝負でした。
その 3位は、羽島で宇宙と呼ばれる、JIBの神様こと秋田英治。
いきなり決勝になって見せた、JIBだけではないと言わんばかりのバックサイド900ミュートには全員度肝を抜かれました。
文句なしの表彰台だったと思います。
そして同率の2位は、なんと一般参加から勝ち上がってきた若干20歳の藤田一茂。
ジャムから、3方向の720に、決勝で見せたCAB900のメロンポークは最早完全にトッププロのレベルでした。
ジャッジ全員が驚いていた事は言うまでもありません。
そして見事第一回の西日本NO1に輝いたのは、白馬のホープ山口真太郎。
彼が決勝でみせたのはまさかのフロントサイド1080テールグラブは、ランディングポイントを大きく超えてのフルストンプでした。
誰も文句のつける事のできない1発だったのは言うまでもなく、ダントツの優勝でした。
以上がレポートですが、今回の大会を見て西日本のレベルの高さには本当に圧倒されました。
女子はほぼ全ての選手がスピンを見せ、完成度の違いで勝負が決まりましたが、本当に拮抗していたと思います。
男子はプロライダーに混じって入賞6人のうち3人が一般参加というわくわくするような結果になりましたが、やはりトリックバリエーションの差で、決勝まで残る事の出来なかった選手が多くみられました。
来年はさらに一般参加ライダーの下剋上が増える事を期待したいと思います。
以下が最終リザルトです。(赤字は撮影会招待)
男子
1山口真太郎
2藤田一茂
3秋田英治
4小池学
5西澤伸也
6坂野広紀
7阪西翔
8吉田泰明
9佐藤秀行
女子
1古川亜希子
2水上智恵
3蟹谷妃呂弥
4内金香
そして後日のHYWOD WESTSIDE SESSIONに招待されたのは以下の選手です。
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